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不動産を売買する際に、「売買契約書」と呼ばれる契約書を作成して契約します。不動産は高額な資産ですので、きちんと契約書を用意する必要があるのです。「知らなかった」とならないように、しっかりと契約書について理解を深めておくことが大切です。こちらの記事では、売買契約書で大切な項目について解説いたします。

個別の契約によって細かな違いがありますので、あくまで目安としてご確認ください。

まずは「売買物件の表示」についてです。登記記録の内容に基づいた情報が記載されています。対象となる物件の表示に、誤っているところはないか確認する必要があります。

次に、「売買代金・手付金・支払日」の項目についてです。物件価格や手付金などの金額、支払いの期日などが記載されています。

最後に「土地の実測と土地代金」についてです。実際の土地面積と登記記録の土地面積が、異なるケースがあります。そのため、売主が土地の実測を行うことがあるのです。調べた結果、記録と差異がある場合は、面積の差に応じて価格の精算をします（精算をしないケースもあります）。

まずは「所有権の移転と引き渡し」についてです。引越しの日程など、お互いの都合を刷り合わせたうえで、所有権の移転と引き渡しの時期を判断します。

次に、「付帯設備の引継ぎ」です。しっかり確認しないとトラブルになる項目のひとつです。どのような設備があり、何がそのままで何が撤去されるのかを確認しましょう。

最後に「公租公課などの清算」についてです。固定資産税や都市計画税などの清算の取り決めが記載されています。一般的には、引き渡す日を目安に日割りで精算されることが多いです。

その他には、「引渡し前の物件の破損や損傷」「契約違反による解除」など、万が一に備えた項目があります。

まずは、「ローン特約」についてです。万が一買い主に責任がないのに借り入れができなくなってしまった場合、契約違反ではなく無条件で契約を解除することができます。買い主に落ち度がなかったケースのみとなりますので、注意が必要です。

最後に「瑕疵担保の責任」の項目について解説します。対象物件に欠陥が見つかった場合、売主が賠償をするという内容になっています。引き渡しからの期限を設けることができ、短い方が売主にとっては有利です。トラブルになりやすい内容ですので、しっかりと確認しましょう。